低用量ピル(OC)の安全性

血栓症の誘因

肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの基礎疾患を有している方や、喫煙をしている人は、注意が必要になります。

がんとの関係

乳がんは現在、ピルの継続服用と発症リスクに相関性はないとされていますが、子宮頸がんは5年以上の長期服用により発症リスクがわずかに高まると言われています。ただ、子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染により発症する病気であり、HPV予防ワクチン接種及びコンドームの着用である程度予防出来ます。さらに、定期検診を受けていれば早期発見が可能です。一方、低用量ピル(OC)の継続服用により、卵巣がん、子宮体がんを発症するリスクは軽減されます。

低用量ピルと性感染症

低用量ピル(OC)にはHIVやクラミジア、HPV(ヒトパピローマウイルス)などの性感染症を防ぐ効果はありません。性感染症の予防には、コンドームを併用し、ワクチンのある感染症(B型肝炎、子宮頸がん)は、予防接種を受けることが理想的です。